日本人は現金主義です。
家計金融資産の50%以上が現預金であり、株式や投資信託等の占める割合は小さいのです。
欧米の場合はどうでしょうか。
アメリカと比較してみると、はっきりと日本人との資産運用の考え方の違いがわかります。
2017年金融庁資料によれば、現預金の割合は日本が52%もあるのに対し、アメリカは13.7%しかありません。
株式・投資信託の割合は、日本が18.8%であるのに対し、アメリカでは45.4%です。
こんなにも違いがあります。
アメリカでは投資に関する教育を行い、貯蓄から投資にお金の流れを変えることに成功し、大いに国民が富むという結果をもたらしました。日本でも欧米に数十年遅れてこの方向に舵を切ったのです。
約1700兆円あると言われる家計金融資産のうち、半分以上が現預金であるこの状態から投資の割合が増えていけば、株等が上がり、上がるからまた買うという好循環を生み出します。
ここで、アメリカの積み立て投資による成功例を紹介します。
こちらをご覧ください。
http://markethack.net/archives/51959378.html
ほとんど贅沢をせずに10億も遺して死んでしまったという点はさておき、ここで注目していただきたいのは、決して難しくリスクのあることはせずに、ただ買って放置していただけで10億にまで増やすことが出来たという点です。
彼が行っていたことは、株といっても日本人がイメージする短期の売買により利益を狙うデイトレードのような「投機」とは違い、長期保有による成長が見込める企業に対する「投資」です。
日本人がイメージする株とは、安い時に買い、上がったら売るという投機ですが、欧米では長期保有の積み立て投資は一般的であり、この積み立て投資こそが資産形成のスタンダードです。
資産家一族の場合は、何代もかけて、数百年という時間をかけて時間によって資産を大きくしていったのです。
株で失敗するのは、売買のタイミングを誤ってしまうためです。
積み立て投資で優良な資産を持てば、長い年月をかけて着実に増えてくるものです。
欧米のやり方を模倣し、分散投資によるリスク回避、長期的な積み立て投資により成功体験をもたらし、国民の投資に対するイメージを変えることがこの国の経済の発展には必要不可欠です。