薬剤師の転職(派遣含む)は紹介会社を活用せよ 高時給の3社を紹介

なぜ3社に絞るのか

 

薬剤師としてある程度転職経験のある私は、複数社の紹介会社に登録し活用しています。

紹介会社は各社それぞれに強みや弱点があり、持っている求人も様々です。

それらを補い、条件の良い求人を多数紹介してもらうことで転職活動を成功させるためには、複数の紹介会社に登録し活用することが必要となります。

しかし、あまりに多くの会社に登録しても面倒なだけです。

多くの場合、時間帯にもよりますが、ネットで登録するとすぐに電話があり、詳細に話を聞かれます。

その後転職し、正社員として就業していて暫く転職の予定が無い場合であっても、定期的な状況確認の電話やメールがあり、これらの対応は登録している会社が多ければ多いほど面倒です。

多くの紹介会社を勧めるサイトでは、アフィリエイト収入が目的であるために多数の紹介会社に登録するよう誘導しており、多くは薬剤師でもない素人が小遣い稼ぎのために運営しています。

ただの口コミをまとめただけのサイトが多いです。

このようなサイトは参考にすべきではありません。

私の場合は、各社の特徴を理解した上で、各社のメリット・デメリットを補完できるような優秀な3社に絞って紹介します。

登録料等は一切かからず無料であり、仕組みとしては、薬剤師を紹介してもらった企業が紹介会社に対して成功報酬として年収の3割程度を支払うことになっており、利用する薬剤師の金銭的な負担は0です。

派遣であれば、企業側が支払う派遣料の中からマージンとして3割以上を引くため、残りの分が派遣薬剤師の給与となります。

一切の費用負担はありませんので、安心してください。

 

エムスリーキャリア(薬キャリエージェント)

 

エムスリーは大手で求人数が多く、派遣・パートと正社員で担当者が異なるのが特徴です。

求人数が多く登録者数が多いため、この会社の動きが薬剤師の賃金相場に大きな影響を与えることもあります。

登録者数が多いからこそ多くの情報を持っており、エージェントから様々な情報を収集し役立てることができます。

 

派遣の場合であれば、健康保険料が安く手取りが多くなることは大きなメリットです。

こちらでは、関東ITソフトウェア健康保険組合というIT系も健康保険組合であるため保険料が他社よりも安いというメリットがあります。

ただし、最近は薬剤師紹介事業の規模を縮小傾向であるため、注意が必要です。

 

メディカルリソース(ファルマスタッフ)

 

メディカルリソースは大手であり、こちらも求人数が多く、登録者数が多いです。

支店の数が多く、各地域の薬局や病院等の表面的な情報だけではなく、利用者からのヒアリングによる詳細な情報を持っており、評判の悪い事業所への転職は勧めません。

むしろ、「そこへの転職はやめた方がいいですよ。」と利用者の視点でアドバイスをしてくれます。

正社員であれば1件で150万~200万以上の成功報酬が紹介会社に入るため、とんでもないブラック企業を紹介する紹介会社もある中、利用者の視点で親身になって対応してくださる紹介会社であると認識しています。

支店が多いため、各地域の情報を相当持っているという印象ですが、一つ例を挙げておきます。

薬学部の存在しない面積の大きいとある県では、薬剤師会の影響で基本的に高年収で薬剤師を採用できないようになっていますが、そのような情報もお持ちでした(通常は田舎の方が高年収です)。

情報を豊富にお持ちなので、利用者に適切なアドバイスのできる企業だと思います。

 

 

派遣社員であれば、条件を満たせば夏季休暇が2日付与され、慶弔休暇が付与される等、一般的に派遣社員では考えられないような福利厚生があるのも特徴です。

 

ファル・メイト

 

ファル・メイトは中堅の紹介会社であり、大手に比べて求人数は少々劣るものの十分な数の求人を持っています。

ファル・メイトの特徴は、大手には無いきめ細やかなサポートがあるという点です。

以前私がコロナ禍で雇い止めとなることが決まっていた時期には、このような提案をしていただきました。

派遣薬剤師の中では有名な大手小売りで住居付き派遣をしていた頃、契約期間がある月の20日で契約期間満了のため雇い止めと決まっていました。

一般的に1日から就業というケースが圧倒的に多く、数日程度住む場所が無いという状況になってしまいます。

この頃(2020年)は派遣を継続するのは絶望的な状況であったため、正社員又は契約社員で職を探していましたが、ファル・メイトの紹介で決まった場合には、数日のホテル代を負担していただけるというありがたいお話を頂きました。

派遣で就業する場合、住居付き派遣という案件ではなかった場合にはファル・メイトで住居を借り上げ、社宅という形で住居を用意していただけるというご提案もいただきました(その分時給は安くなりますが、社宅は税制面でメリットが大きく可処分所得は増えます)。

大手ではこのような対応はできないため、柔軟にご対応いただけるファル・メイトは登録すべき紹介会社だと思います。

 

ファル・メイトから派遣就業する場合の大きなメリットとしては、マージン率を低く抑えていただけるため、同じ求人であれば他社に比べて時給が高くなるという点です。

マージン率は一般的に30~40%程度ですが、薬剤師の派遣の場合はもう少し高めの会社が多いです。

このマージンの中から社会保険料(報酬の15%程度)の会社負担分を捻出し、有給の分の給与を負担し、会社の家賃や人件費等の経費を支出することを考えると、マージン率30%ではそれほど儲けが出ません。

そのような中、ファル・メイトは30%程度のマージン率であるため、例えば、派遣料金6000円/hの場合、他社では時給4000円以下になるところ、ファル・メイトは時給4200円が可能となります。

単純に時給が高いのは大きなメリットです。

2023年現在では、求人数に対して派遣薬剤師がかなり少ない状況のため、マージン率3割を切る時給での就業が可能になっています。

営業担当にとっては適正時給を教えてくれる場合もあり、良心的で信頼できます。

 

 

大手だけではなく、中堅の融通が利く紹介会社も活用することで転職活動を成功させる可能性は大きく上がると考えられます。

各社から情報を仕入れ、ある程度情報を持っておけば交渉を優位に進めることができるでしょう。

時給4000円、年収800万以上多数 家賃会社負担 薬剤師の住居付き派遣の世界とは

2023年現在、SNSを見ていると、派遣薬剤師に興味のある方が増えてきていることがわかります。

派遣の中でも、住居付き派遣は税制面でもメリットが大きく、大変魅力的です。

今回は住居付き派遣について解説します。

 

住居は基本的にレ〇パレス

 

住居付き派遣の住居とは、基本的にはレ〇パレスです。

マンスリーマンションで最も安価なのがレオ〇レスであるため、そうなるケースが大部分です。

レ〇パレスの物件が無いような僻地等ではホテルや派遣先が所有する物件、職員寮等に居住するケースもあります。

レ〇パレスの物件は9割以上がレ〇パレスと言われてイメージするようなハズレ物件です。

貧乏学生でも敬遠するような物件が大部分ですが、比較的新しい物件では一般的な賃貸物件と比べてそこまで劣らない物件もあるため、私は求人と一緒に物件も調べて問題ない物件の希望を出しています。

 

家賃無料 水道光熱費が会社負担になる場合も

 

レ〇パレスには賃貸契約と短期プランがあり、多くの企業は安い賃貸プランで契約するケースが多いです。

賃貸契約であれば、契約更新の際は引き続き入居できるため、途中で引っ越ししなければならないということは基本的にありません。

賃貸契約での鍵交換費等の初期費用や家賃は派遣先負担となるため、住居のコストを抑えることができるのが住居付き派遣の魅力です。

法人契約で派遣先又は派遣元の派遣会社が契約するため、手続き等の負担はほとんどありません。

最近ではスマートロック等の電子キーへの切り替えが進んでおり、レ〇パレスの店舗での鍵の受け取り不要なケースが増えており、昔に比べて負担が軽減されています。

 

光熱費が会社負担のケースもありますが、賃貸プランであれば法人契約限定ですが、水道光熱費が定額になるオプションがあるため、派遣先がこのオプションの費用を負担するかどうかの問題です。

このオプションも契約していれば、すぐに水道、電気、ガスが使用できる状態になっており、ガス会社の作業時の立会いも不要です。

 

水道光熱費が自己負担となっている場合、水道や電気、ガスの契約は派遣会社側で代行してくれますが、ガスの使用開始時には立ち合いが必要になるため、少し負担になります。

 

短期プランで契約している場合には、ホテル替わりと考えると分かりやすいです。

水道光熱費も込みのプランですが、賃貸契約に比べて料金が高いため、あまり利用している企業は多くないと思います。

契約時に何月何日までの入居と決めてしまうため、他の誰かがその後に契約してしまった場合、派遣先の契約が更新になっても住居の更新ができなくなってしまうケースがあります。

その場合は別の空いている物件への引っ越しが必要になるため面倒です。

 

税制面でのメリット

 

一般的な会社員であれば、住居手当や社宅等が住居関係の経済的負担を減らすための制度として用意されているケースが多いかと思います。

しかし、住居手当は全額課税対象になり、報酬にも含まれるため社会保険料も上がってしまいます。

年収が高い方だと半分ちょっとしか手元に残りませんのでそこまで負担軽減にはなりません。

社宅では一部天引きされるケースがほとんどであり、住居手当に比べると大きく経済的な負担は軽減されますが、やはり多少の負担はあります。

 

住居付き派遣の場合、住居費用は全額派遣先の負担となり、家賃の負担は一切ありませんし、課税もされません。

水道光熱費は、一般的には会社負担にはできず、その費用を会社が負担する場合は全て課税対象になってしまいます。

光熱費の分は給料を払っているのと同じとみなされてしまうからです。

しかし、住居付き派遣の場合は水道光熱費も課税対象になりません。

 

家賃+水道光熱費に相当する手取りを手にするためには、どれだけ稼がなければならないか考えてみてください。

年収が高ければ所得税率は20%以上、住民税10%、社会保険料が15%程度・・・

電気代やガス代が高騰している現在、年収100万以上を軽く超える価値があります。

地方であれば高いプロパンガスのケースが多いため、水道料金も高ければ、家賃+水道光熱費で100万円近くかかるケースもあるかもしれません。

これだけの経済的メリットがあるのは非常に大きいです。

 

時給4000円以上の案件多数

 

肝心の時給に関してですが、地方の住居付き派遣であれば、時給4000円以上の案件は多数あります。

昔は時給5000円以上もあったようですが、2023年現在は高くても4500円をやや上回る程度です。

そこまで高時給の案件はかなり限られているので、基本的には高くて時給4200~4300円と考えておいた方がいいと思います。

派遣料金が6000円/hを超えるケースは極めて少ないため、これが現実的な数字です。

年収が高いと税負担も大きくなるため、住居関係で手取りを減らさなくていいという大きなメリットを享受しながら、そこそこの時給で働くことができればいいのではないでしょうか。

 

旅人感覚で様々な地域を転々とできる

 

地方の派遣薬剤師は旅人とか渡り鳥等と言われることがありますが、短いスパンで各地を転々とすることができるのも魅力の1つです。

私は多いと年5回も引っ越します。

契約が2~3ヶ月のケースが多いので、更新せずに様々な地域に行き、様々な保険薬局を見ることができます。

引っ越しが多いのは大変なので、これをデメリットと感じる方は多いでしょうから、このような点も考慮した上で住居付き派遣をやるかどうか考えるべきでしょう。

派遣薬剤師本人が契約更新を望み、現場で働く社員も更新を望んでいたとしても、中途採用が決まったとか予算の関係等の様々な事情で切られてしまうケースはよくあるため、結果的に何度も引っ越しをしなければならないケースがあることは理解しておくべきです。

 

住居付きの派遣求人で高時給の派遣会社

 

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