皆さんの職場でも「働き方改革」という名の残業代カットが行われているのではないでしょうか。
経営者は働き方改革を自分達にとって都合良く解釈し、残業の申請が出来ないようにして残業代をカットしているのが実態です。
業務量が減るわけではないため、結果的にサービス残業を強いられる状況に陥っている方が多いのではないでしょうか。
これは明らかな法令違反です。
定時に帰れるようになった或いは少しの残業で済むようになったという方も、副業ができるわけではないため年収が下がってしまい、時間はあるが金が無いという状態になってしまっているのではないでしょうか。
何度も報道されているように、確かに長時間労働は過労による死を招く危険性があるため是正されるべきです。
しかしながら、残業代を生活の支えにしている人も多いのが事実です。
若者は基本給が低いため残業代が生活の支えになっています。
奨学金の返済がある場合はさらに収入が必要です。
ダラダラ仕事している(ただ無駄話をしているだけ等、仕事をしていないことも多い)老害上司を見て、昔は好き放題ダラダラ残業して稼げたのは羨ましく思うものです。
昔の「いい時代」を生きてきた世代と違い昇給は抑制され、残業代も抑制されるのだから若者に希望はありません。
しっかり昇給してたっぷり残業代をもらってきた老害逃げ切り世代の退職金を作るために若者は苦しんでいるのです。
今の若者は物欲が無いと言われるようですが、それは単純にお金が無いために優先順位の低いものにお金をかけられないというのが主な理由です。
収入が増えない一方でメリットのない無駄な支出が多く、社会保険料だけで手取りが約15%も減ってしまうという現状。
搾取されたカネは自分たちの為ではなく老害達の豊かな暮らしを支えるために使われる一方で自分達には還元されない。
このような理不尽な世の中で死ぬまで搾取され続ける未来を悲観してしまいます。
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車離れのように若者の○○離れが問題になりますが、若者の消費活動を活発にするためには可処分所得を増やさなければ解決しないでしょう。
この状況で結婚するとか子供を育てるというのを考えるのは非常に厳しいもので、晩婚化や少子化の深刻化は避けられないと考えられます。
働き盛りの世代も、子供の教育費用やローンの返済のために残業しなければならないが、抑制されてしまい生活が非常に厳しくなっているようです。
残業代を削れと主張するばかりで、労働者に全く還元されないのが大きな問題点です。
短い労働時間で一定の成果を出した者には何らかの形で報酬を与える等の仕組みがなければ、働き方改革=賃金カット でしかありません。
基本給が安いため残業代に依存しなければならない現状も問題であり、長時間働かなくても十分にゆとりのある暮らしができるよう賃金の引き上げを行わなければ解決しません。
2019年10月の消費税増税を控え、支出が増える一方で収入が増えないのであればデフレの脱却は困難であり、経済の発展の妨げになるのは言うまでもありません。
現状としてコアコアCPIは伸びていませんが、この根本的な問題を解決しなければ実質的なインフレ率2%の達成は難しいでしょう(コアCPIでは条件が揃えば達成できるのかもしれませんが)。
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長時間労働の是正だけではなく、収入の補償がなければ消費活動は行われず経済は発展しませんから、副業を禁止する就業規則は無効であるということを裏付ける法の整備を進める等の対策が必要ではないかと考えられます。
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