個人型確定拠出年金(iDeCo)を始める際の注意点等含めて、どのように始めればよいのか解説します。
iDeCoの始め方ですが、簡単にまとめると次の通りです。
- 運営管理機関(金融機関)選び
- 書類作成
- 口座開設申し込み
- 初期設定
まずは運営管理機関をどこにするか決めなければなりません。
iDeCoは加入時に税込み2777円、毎月合計税込み167円(国民年金基金連合会に103円+信託銀行に64円)など共通の手数料がかかりますが、これに加えて毎月口座管理手数料がかかる場合があります。
管理手数料は金融機関により異なり、0円のところもあれば500円以上のところもあります。
何十年という長期にわたって運用するため、このコストの削減は極めて重要です。
毎月500円の場合、年間6000円、30年で18万円になります。
ポイントは、管理手数料が無料であり、商品のラインナップが充実している(買いたい投信がある)金融機関を選ぶということです。
銀行や証券会社ではなく、ネット証券から選ぶとよいでしょう。
ネット証券であれば、楽天証券やSBI証券、マネックス証券、松井証券等から選ぶとよいのではないでしょうか。
個人的には使いやすく、人気のセゾンシリーズがある楽天証券がオススメです。
2018年10月から、楽天カードでのクレジット決済が可能になり、楽天スーパーポイントが100円につき1ポイント付与されます(月50,000円が上限)。
ポイントの利用もできますし、楽天ユーザーならば楽天証券でよいでしょう。
ただし、楽天証券は今勢いのあるひふみ年金の取り扱いはありません(つみたてNISAではひふみプラスの取り扱いがあります)。
次に書類の作成についてですが、自分が選んだ金融機関に書類を請求しましょう。
その中で厄介だと感じる方が多いのが「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」です。
この書類は適切な掛金で運用されているかどうかを確認することを勤務先が証明する書類です。
総務等の担当者が記入することになります。
つまり、個人情報であるにも関わらず、直属の上司に報告されたりする可能性もありますし、「投資のことなんか考える暇があったら早く仕事を覚えろ!」等と言われ、パワハラを受ける可能性があります。
頭が悪く、理解力の乏しい上司にはホントに困りますね。
記入自体は非常に簡単な内容で、丁寧に書き方の見本までついているでしょうから、すぐに終わるはずです。
掛け金の納付方法は給与天引きではなく、口座振替(個人払込)とした方が無難でしょう。
その他、個人型年金加入申出書は自分で記入し、本人確認書類(免許証等)やマイナンバーカード(もしくは通知カード)のコピー等は自分で用意しておきましょう。
ハードルが高いのは書類の用意までです。
必要な書類を送ったらあとは指示通りの手順で進めていきましょう。
国民年金基金連合会での審査には1~2ヶ月かかる点にも注意が必要です。
書類に不備があればさらに時間がかかります。
具体的な商品の選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
参考記事