コロナ禍で学費払えず退学を考える学生が約2割
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、アルバイト代の減少や親の収入減によって学費の捻出が難しくなり、退学を考える学生が約2割いるという。
この2割という数字は学生団体調査に基づくもので、偏りがあるため全体での数字は分からないが、借金を背負うことなく大学に通い続けることが難しい学生は増えているようだ。
日本の大学生の実態
なぜ大学に進学するのか。
コロナ禍はその意味を問ういい機会だろう。
ほとんどの人の大学に進学する理由は、大卒の方が高卒と比較して給与水準は高く、安定であるからだ。
社会的地位も大卒の方が高卒よりも高く、出世しやすい。
つまり、大卒であることに価値があるから大学に進学するのであって、学問を修めて追及し、知識を深めて思考力を養うとか、特別なスキルを身につける等というところにまで考えが及んでいない人が大部分を占める。
大学は乱立し、今や出願して試験会場で名前を書くことさえできれば誰でも合格してしまう大学も存在する。
FreeのF、いわゆるFランク大学で溢れ、聞いたことの無い大学が多数存在する。
大学は高等教育機関だ。
中学校や高等学校レベルの内容程度も理解できていない学生が大学に進み、何が得られるのか。
そのようなレベルの学生が通う名ばかりの大学では、中学校や高等学校レベルの低レベルな講義が行われているのが実態だ。
そのような大学で非常勤講師として勤務していた教員曰く、サル相手に喋っているようなものだという。
学生達は大学を卒業できさえすればいいという考えであるため、ろくに学ぶこともせずにバイトと遊びに大部分の時間を費やす。
高等教育を受けられるだけの学力水準に達していないため、そもそも専門性を追求することが極めて困難だ。
このようにして学識の無い大卒は生み出され、学歴のインフレが進んで現在に至る。
そして、このような天下りの受け皿としての価値しか無いような大学にも補助金は交付され、税金がムダ遣いされているのが現状だ。
学ぶ権利を主張するだけの学生に欠ける視点
驚くべきことに、高等教育を受けるに値しない学生達が、金が無くて大学に通えないから支援しろと要求しているのだ。
学歴のインフレが進んだことにより、大卒であるにもかかわらず義務教育レベルの内容すら理解できていない子供達がワガママを言いたい放題なのである。
金を出せということは、自分達に投資しろと言っているようなものだ。
客観的に見ることができているのならば、自分に投資する価値があるかどうか分かるのではないだろうか。
私のような投資家が投資しようと思えるような対象は、リターンが期待できる対象だ。
十分な学力があり、高度に専門的な学問を修めた将来有望な学生であれば、一定程度のリターンが期待できるため、投資する価値があるだろう。
実際に、基準をクリアした学生に対して給付される返済不要の奨学金制度もある。
このような奨学金制度の対象となることができるよう、努力することも一つの方法だろう。
ただ窮状を訴えて支援を求めるのではなく、自分に税金を使う価値があるということを示さなければならないのだ。
自分に税金を投資させるということは、それ以上に社会に大きな貢献をして還元する義務を負うということだ。
それすら理解できない者に投資する価値は無い。
学生の支援よりも、飲食店やホテル、観光業のような今にも潰れてしまいそうな業界、そこで働く人々の支援の方が圧倒的に優先順位が高い。
彼らを助けなければ、経済的な理由から死者が多数出る状況に陥ってしまう。
彼らが事業を継続できなければ、コロナ収束後に旅行に行っても店は潰れていて飲食する場所もなければ泊まるホテルも無いという状況に陥ってしまうということも考えなければならない。
彼らの支援が不十分な状況下で、学生達はまだ自分達の権利を主張するのだろうか。
学ぶのは人の為ではなく自分の為 自己投資が基本
そもそも、学ぶのは自分の為だ。
稼ぎのいい大卒になるために、すなわち自分の為に学んでいるのであって社会や他人の為ではないだろう。
厳しいことを言うが、そのような人に投資する価値があるとは考え難い。
他人の支援に頼らなくても、自分に投資する価値があると思うならば返済義務のある奨学金という名の借金を背負うという選択肢もある。
6年制の薬学部を卒業している私の場合、月12万円、6年で合計864万円の借金を背負うことになった。
社会人生活をスタートした時点で、864万円もの借金を抱えるという状況であるが、そこまで自己投資する価値があったと自分では思っている。
ブラック病院での低賃金で休みも少ない環境ながらも努力して様々な知識を身に付けた甲斐があり、現在では20代後半にして年収800万円程度で家賃と光熱費は会社負担という恵まれた環境で働くことができているからだ。
今では年間300万円以上を投資に回し、資産を短期間で大きくして早期リタイアするのが目標だ。
自分に投資する価値があると本気で思うならば、借金してでも大学で高度な学問を修めるべきだ。
高度な専門性を有するレアな人材は高い給与が期待できるため、投資する価値がある。
借金を抱えて自分の人生に責任を持つことで、失敗の許されない困難な状況でも努力して成功させようという意識が生まれ、自分を大きく成長させるという効果も期待できる。
昔とは違い、現代はインターネットの普及によりお金を稼ぐための選択肢は多様だ。
苦労して得られた専門性を発揮し、情報発信することで稼ぐこともできる。
副業でも専門性を活かして収入を大きく増やすことは可能であり、これからの時代はさらに格差が拡がっていくことになるだろう。
ただの大卒では生き残れない時代に
ただサラリーマンとして労働に従事するだけの人と、自分の能力を活かしてあらゆる手段で稼ぐ人。
差がつくのは当然だが、組織に依存することはこれからの時代には大きなリスクとなるため、リスクヘッジとして組織に依存せずに個人でも稼ぐ力が必要となる。
これからの時代、サラリーマンの人生は厳しいもので、30代半ばから後半が実質的な定年となる。
大企業に勤め、サラリーマンとして生きることが安定だったのは昔の話だ。
コロナ禍によって、企業は人を雇うことのリスクの大きさを痛感している。
コロナ禍以前から、経団連会長や大企業の経営者が終身雇用の維持は難しいと発言しているのたが、経営者はより強く危機感を持つことになった。
そして、それを裏付けるように早期退職制度による肩叩きが相次いでいる。
機械化を進め、省人化によって雇用のリスクを減らす動きの加速化は止まらない。
さらに、自民党と経済界のズブズブの関係性。
コロナ禍によって、これまで進められてきた雇用のリスクを回避する動きはより一層スピードを上げて急速に進むことになるだろう。
このような未来が待ち受けるとしても、ただの大卒になることのみを目的として大学に進みたいと思うのだろうか。
コロナ禍以前から、大卒なのに低賃金という人は多く、実力が伴っていなければ高待遇は望めなくなってきているが、今後はより一層、実力が無ければ厳しい時代になる。
学力水準が低いにもかかわらず、安易に大学に進学したことを後悔する人が多い現実もよく理解しておくべきだ。
高卒だから給料が安いとか非正規なんだとか言い訳する人は、Fラン大学に進学したところでFラン大であることを言い訳に努力しないケースが多い。
最初から言い訳ばかり考え、できない理由を考える努力はするのに、できるようにするための努力はしない。
このような人は高卒だろうが大卒だろうが必要とされないだろう。
結局、高卒でも大卒でも辿る未来はほとんど変わらない。
大学に進学するとなれば、生活費含めて数百万円~数千万円の大金が必要になる。
よく考え、覚悟を決めて選択するべきではないだろうか。
関連記事もよく読み、将来の選択をする上で参考にしていただきたい。
重要なのは学歴でもなければ、できないことの言い訳を考えることでもない。
その困難な状況を乗り越えるために考え、アイデイアを出し、能動的に動き、努力することである。
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