投資信託を選ぶポイントは幾つかあります。
今回はどのような投信を選択すべきか解説します。
そもそも投資信託とは、ファンドマネージャー投資家に代わって株式や債券等に投資するというもので、投資信託1つに投資することで国内外の株式や債券に投資することができるという金融商品です。
少額からの国際分散投資が可能です。
株式と債権は負の相関関係があり、株式が上がれば債権は下がり、株式が下がれば債権は上がるという関係性があります。
バランス型の投信であれば、株式と債権の割合が1:1のものが多いですが、これらはリスクが小さく、長期の運用に適しているでしょう。
ローリスクで時間によるメリットを享受できます。
一方でアクティブ型は日経平均株価やTOPIXなどの市場の平均の指標(インデックス)と同じような動きを目指すインデックスファンドとは異なり、市場の平均以上の利益を出そうとするもので、ハイリターンが期待できる分、リスクも大きい投信です。
以下の内容が主に投信を選ぶ際に見るポイントです。
① 投資の中身
国内の株式、外国の株式、国内の債券、外国の債権など、どのような資産クラスにどの程度の割合で投資しているのかを見ていきます。
バランス型がよいのか、アクティブ型がよいのか、よく考えましょう。
複数の投信を買ってバランス型とアクティブ型を好みの比率で組み合わせるとよいでしょう。
② コスト
長期の運用ですから、少しでもコストのかからない投信を選びたいものです。何十年も運用すれば、かなりの金額になります。
まずは購入時にかかるコストです。
販売手数料が無料(ノーロード)のものを選びましょう。
そして、信託報酬(運用管理費用)の低いものを選びましょう。
信託報酬とは、投資信託を持っている期間中に、毎日支払われる費用です。
少しでも安いものを選びましょう。
何十年も運用すると、ここで大きな差がつきます。
インデックス型では信託報酬は低く、アクティブ型では高い傾向にあります。
因みに、つみたてNISAの対象となっているのは、ノーロードで信託報酬の低い、投資家の資産形成に適していると金融庁が認めたものです。
これまでの記事でもネット証券を強く勧めていますが、証券会社や銀行で投信を始めることは勧めません。
彼らがオススメと紹介している投信は、自分達にとってオススメのものだからです。
商品を販売して営業成績を伸ばすための営業であり、顧客のためではなく、銀行・証券会社にとって手数料の大きく、儲かる投資信託を勧めているに過ぎないのです。
③ 運用実績
これまでの運用実績を見てみましょう。
投資関係の雑誌にも載っているので、色々と比較して決めるのがよいでしょう。
特に注目度が高いのはひふみプラスやセゾン、楽天・全世界株式インデックスファンド等です。
あくまで自己責任ですから、しっかり調べた上で検討しましょう。
特に若い人ほどiDeCo、つみたてNISAのような制度を利用しすぐにでも投信を始めた方がよいと考えますが、その理由については下記の記事で解説していますので、参考にしてください。
参考記事